墓石(お墓)の価格は、いくらくらいが相場なの?

2017年3月30日

墓石(お墓)の価格は、いくらくらいが相場なの?

墓石(お墓)の価格には地域差がありますが、一基分の全国平均価格163.7万円(2014年)とされています。

最低は40万円程度からで、使用する石の種類や量、加工の複雑さなどによって価格は大きく変わります。

さらに施工費用や墓地の使用料(永代供養料)、管理費、納骨時の作業費用や法要の費用などもかかります。

 

 

もうすこし具体的にお話します。

墓石価格の全国平均は163.7万円

一般社団法人 全国優良石材店の会が2014年に行ったアンケート調査によると、墓石(お墓)一基分の価格は全国平均で163.7万円となっています。

地域による差が大きく、もっとも高額なのは九州で平均価格は223.6万円。もっとも低額だったのは中部地方の148.5万円でした。

一般的には100万円~200万円のお墓を購入する人がもっとも多く、約半数を占めています。

 

タイプ別に見ると、もっとも多い和型の平均価格は172.4万円、デザインがシンプルで石を使う量が少ない洋型は152.4万円、好みの造形を作るデザイン墓は171.5万円となっています。

これを見てもわかる通り、コスト的には洋型が最も低価格で購入でき、最低40万円程度からお墓を作ることができます。

使用する石の種類・量で価格が決まる

墓石(お墓)の価格にもっとも大きく影響するのは、使用する石の種類と量です。

現在日本で墓石として使用されている石は国産で50種類程度、外国産は100種類以上もあります。

それぞれ石の色や風合い、硬さなどが違います。

色合いだけでも白系統や黒系統、赤系統などさまざまなバリエーションがあります。

価格的にはやはり国産の石が高め。香川県高松市で採掘される庵治石が高価な石の代表格と言えます。

 

一方、外国産の墓石ではかなりお手頃価格のものもあり、その価格差は十倍以上。

また同じ産地の石でも、等級や大きさが異なると価格が大きく違ってきます。

お墓の規模が大きくなると、当然使用する石の量が増えるので、お墓一基分の価格も高くなります。

見逃せない石の加工費とお墓の施工費

墓石は原材料となる石を削ることで作られます。

デザインが複雑で細かな加工が求められるものは、高度な技術が要り手間もかかりますから、その分高額になります。

 

たとえば竿石と上台の間に蓮華を入れると、その分の石代に加えて、蓮華の複雑な加工に対する費用が加算されます。

予算をオーバーしそうなときには、お墓のデザインを簡素化することを検討してみるのがおすすめです。

お墓は加工した墓石を墓地内で組み上げて完成します。この時の施工費用も見逃せません。

基本的にはお墓の大きさによって上下しますが、「お墓の立地が隘路の奥で運搬車が入らない」「周囲にスペースがなく小型クレーンが使えない」などの特殊事情がある場合には、その分が加算されます。

お墓を建てて、実際に利用する際にはさらに墓地の使用量(永代供養料)や管理費、納骨時の作業費用やお布施なども必要となります。

まとめ

墓石(お墓)の価格は原材料費と加工・施工費用の合算で決まります。

特に原材料費の割合が高いので、予算に合わせて石の種類やお墓の規模をしっかり決めることが大切です。

またお墓は建てておしまいではなく、管理費用など後々に要する費用があることも意識しておきたいですね。