家族でお墓参りをしましょう

2017年4月5日

 

お墓参りには家族そろって行きたいものです。

故人に縁のある大人だけでなく、子供たちも一緒にお参りさせることで、生の大切さやご先祖様を敬う気持ちなどを自然に感じ学び取る貴重な機会を作ることができます。

マナーを守ってスムーズにお墓参りができるよう、あらかじめ作法を予習し、持って行くものを用意しておくのがおすすめです。

お墓参りの時期を確認しておく

お墓参りの時期やマナーも大切な日本の文化ですから、子供には是非教えて承継させたいものです。

基本的にはいつお参りしてもいいのですが、祥月命日や命日、春と秋のお彼岸、8月のお盆、お正月などにお参りするのが一般的です。

事前に日取りを決めて、できればゆっくり時間をとれるよう午前中にお参りするようにしましょう。

お墓参りのマナーを確認しておく

ご先祖様の供養に訪れるのですから、派手な服装は避けるのが無難です。

お寺が管理している墓地の場合は、まず住職にご挨拶をしてからお参りします。

お墓をきれいに掃除してから、お線香に火をつけ水鉢に水を入れます。

お線香の炎を消す時には、息を吹きかけるのはNGです。必ず手で仰いで消すようにしましょう。

竿石に水をかけるかどうかは地域や宗派によって違うので、確認しておきましょう。

お花を生け、果物やお菓子、お酒などをお供えします。

お花は参拝者の方を向けて生けます。お菓子などは直置きせず、器か半紙を折った上に置きます。

 

最後に墓石の前にかがんで数珠を持った手を合わせ、故人の冥福をお祈りします。

このときの順番は故人に親しい人が先です。

家族でお墓参りに行く時の持ち物

お墓参りに行く前には持って行くものを事前に準備しておきましょう。

 

【掃除用具】

墓石の汚れを落とすためのブラシや巾などがあると便利です。

その他にも軍手やゴミ袋、区画内に植栽がある時には植木ばさみなども必要です。

 

【お供え】

仏花や故人が好きだったお菓子やお酒などを用意します。

仏花に特に決まりはありませんので、故人が好きだった花を選ぶのもよいでしょう。

ただしトゲのある植物や毒のあるもの、生けにくいつる性の植物などは避けるのが無難です。

 

【ご供養の用具】

お線香やロウソク、お数珠を持って行きます。

意外に忘れがちなのがお線香に火をつけるためのライターです。

子供にも教えたいお墓参りの意味

最近ではお仏壇のある家が少なくなる中、お墓参りに行く人も少なくなっています。

中には子供の頃から一度も行ったことがないという人もいます。

ご先祖様を供養することがお墓参りの目的です。

その中で、今自分が在るのもご先祖様がいてくれたからであることを思い起こし、感謝の気持ちを再確認することができます。

 

またいつかは自分も死を迎えることを再認識し、人生を大切に生きようという気持ちを持つこともできます。

子供にとってもこれは非常に貴重な経験です。

お墓参りをすることで、人の死をリアルに認識すれば命の尊さが感じられるようになります。

またお墓の前でご先祖様の話をしてあげることも大切です。

何代にもわたるご先祖様を数えてみると、連鎖する命の不思議を実感できることでしょう。

まとめ

お墓参りは古くからある日本の伝統です。

子供たちの情操教育にも大変よい影響があるので、ぜひ家族みんなで訪れるようにしましょう。

お正月に親戚宅を訪れる際などは、ご先祖様が眠るお墓にお参りするのがおすすめです。