法事をおこなう周期は、どれくらいですか?

2017年3月17日

法事の周期は初七日から百回忌以上までです。

 

法事の周期は没後7日目に行う初七日から二七日、三七日、四十九日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌以上となっています。

一周忌、三回忌、七回忌は参列者などに違い

一定周期で故人の命日に行う一周忌や三回忌、七回忌などの法事は一般に「年忌法要」と呼ばれます。これに対して初七日や四十九日などに営まれる法要は「追悼法要」と呼ばれて区別されます。

 

よく間違えられるのが法事の年度です。故人が亡くなった翌年が一周忌となり、さらにその翌年には三回忌を営みます。以降、○回忌は常に○年後ではなく、それより1年前に行うことになっています。七回忌を営むのは故人が没して6年後、13回忌は12年後です。

 

ちなみにこの3回の法事の違いは、参列者にあります。一周忌、三回忌は遺族や親戚の他、友人や知人が集まります。僧侶による読経と焼香があり、その後は会食するのが一般的です。

 

七回忌以降は規模を縮小し、大半のケースでは遺族や親戚のみの内輪で法要をすませます。

13回忌以降の法事には宗派による違いも

七回忌以降も年忌法要は続きます。十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌など、理論上は永遠に続くものとされています。実際、古い伝統を誇る旧家では、そういった法要を盛大に営むケースも少なくありません。

 

こういった法要はもともと中国の儒教における「十王信仰」に源を発しています。死後は冥界にいる10人の王により審判を受けるという伝承があり、その審判で有利になるよう営まれるのが追善法要としての年忌法要なのです。

 

ちなみに儒教において定められているのは七回忌までなので、それ以降の年忌法要は日本で独自に付け加えられたものです。従って、宗派によっては年忌法要の年度が微妙に違うので、詳しくは法要をお願いしているお寺などに、「次はいつですか?」と確認しておくとよいでしょう。

法事にお墓参りするのが一般的だがタブーも?

法事の際には、まず自宅などでの法要をすませてからお墓参りをして、参列者のみなさんで会食というのが一般的な流れです。ただ最近ではお墓が遠方にあることも多く、お墓参りが絶対に必要とは言えなくなってきました。故人を偲ぶ気持ちがあれば、事情に合わせて簡素化するのは構わないと思います。

 

また、以前は法事でお墓参りする際に、他の親戚などのお墓に参るのはタブーとされていました。「ついで参り」といい、気持ちがこもっていないのでダメという考えがあったのです。

 

親戚一同が墓地の近隣に住んでいた昔であればそれでもよいでしょうが、最近では一族が全国どころか海外に居住しているというケースも少なくありません。現代の事情に合わせて、「ついででゴメンだけど」という気持ちでお参りするのはまったく問題ありません。

お墓は四十九日の法事までに用意するのが基本だが

四十九日の法要までにお墓を建てるのが一般的です。この法事までは遺骨を自宅の祭壇に祀っておき、四十九日の法要を行う際に一緒に納骨も済ませるケースが多いためです。

 

ただ、特に決まりはありませんから、最近では百ヶ日やお彼岸、お盆、一周忌など、区切りのよいタイミングで建てる方が多いようです。

まとめ

七回忌の法要まで、故人が亡くなってから6年です。ここまでを一区切りとして気持ちの整理をつけられたら、その後は十三回忌など徐々に間隔が開きますから、故人をきっかけに普段は縁遠い親戚などが集まる機会ととらえるのもよいでしょう。