仏壇の正しい拝み方はどのようにすればよいでしょうか?

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普段からお仏壇の前に座り、お参りして正しい拝み方ができている、という方は果たしてどのくらいいらっしゃるでしょうか? 今回は仏壇の拝み方についてです。 お線香は? カネは鳴らすの? お参りの時間帯は? 実は意外と知らない仏壇の拝み方。マナーとしては「朝夕の2回拝むこと」「灯供養・香供養・勧請・正行」です。

【拝む時間は?】

仏壇を拝む時間帯。それは朝夕の2回です。 朝は朝食前がよいでしょう。身支度などを整えたあと、炊きたてのご飯や新しい水などを仏壇に供えます。 夜は夕食後がよいでしょう。1日の出来事を報告する意味合いも持っています。 また、家族はできれば全員揃って仏壇を拝めることが理想的です。ですが、無理をして続かないというのでは意味がありません。 毎日手を合わせる、ということが重要ですから無理のない範囲で1日2回、拝めるようにしましょう。 また、地域や宗派によって多少異なりますから、檀家のお寺に確認などするのもよいでしょう。

【何を供える?】

仏壇のお供え物の基本は「五供(ごく)」と言われ、お香・お花・灯燭・飲食・浄水をさすことが多いです。 お香は我々の身体や心を浄化してくるものとされています。心身ともに清い状態になり、仏壇に向かえるようにするために供えます。 お花は、花のように清く美しい心でお参りしましょう、という意味があり、我々の心をうつしています。ご先祖様に喜んでいただくためのもの、という意味合いもあるようです。トゲのあるもの、毒のあるものは避けましょう。また、お葬式のときなどは明るすぎる花は避けるようにします。 なるべく新しく生き生きとした状態のお花を供えられるのがベストですが、こちらは造花でもよいとされています。 灯燭は「ろうそく」のことです。ご先祖様がいらっしゃる場所を明るく照らす、という意味があります。また、仏の叡智・慈悲の光を象徴しており、我々の心に安息をもたらしてくれます。こちらはろうそくをたてられるのが一番いいですが、自宅火災の心配などもありますので、電気のろうそくでもかまわないようです。 飲食は食べ物のことで、我々が食べている主食をお供えしましょう。一般的には炊きたてのお米であり、食によりご先祖様と我々が繋がっている、という考えも含みます。 お供え後の食べ物はお下がりとしていただきましょう。また、お供えものには初ものや、いただいたものを供えるのもかまいません。 浄水はお水のことです。清らかなお水を供え、我々の心を浄化させる意味があります。宗派によってはお供えしない場合もありますが、たいていはお水(お茶の場合もあります)をお供えするようです。 特にお香(焼香)・灯明(灯燭)・華(お花)は仏様への三大供養と言われています。 お供えする線香の本数や法要時の焼香回数については宗派で異なってきますので詳しくはこちらをご覧ください。http://en-park.net/books/7189

【拝み方のポイントは4つ】

仏壇の拝み方のポイントは「灯供養香供養勧請正行」の4つです。 宗派や地域によって言い方は異なりますが、簡単に言うと「ろうそくを灯す」「線香を灯す」「カネを鳴らし合掌する」「経を唱える」の4つとなります。 カネについても、宗派などにより「輪(りん)」「お鈴(りん)」「鐘」など言い方が様々ですが、こちらでは「カネ」に統一します。 カネは魔よけとされており、邪念を振り払ってくれる役割を持っています。一般的には長く響かせるように横から打つのがよいとされています。 カネの鳴らし方も宗派によりますので、気になる方は確認されるのがよいでしょう。

【4つのポイントの順番】

「灯供養・香供養・勧請・正行」の4つのポイントを押さえた上で、拝む順番です。

1.仏壇の前で正座をします。数珠があれば手にかけ、本尊へ軽く一礼をしましょう。 数珠の使い方については、まず左手の手首に数珠をかけます。合掌の際に親指以外の両手の四本の指に数珠をかけます。最後に両方の親指で数珠を軽くおさえるのが数珠の使い方の基本です。

2.ろうそくに火を灯します(灯供養)。その火で線香に火を灯し、香炉に供えます(香供養)。次にカネを2回鳴らして合掌します(勧請)。 カネの鳴らし方に関しても宗派で異なるところがありますから、気になる方は確認したほうがよいでしょう。 また次の項目の「お経を唱える」を行わない場合(手を合わせるだけなど)はカネは鳴らさないとしていることが多いです。

3.宗派の経を唱えます(正行)。唱え終えたらカネを2回鳴らします。

4.ろうそくの火を手であおぎ、消します。火消しの仏具があるならそちらを使いましょう。口で息を吹きかけて消すことのないようにしてください。 最後に仏壇に向かって一礼し、終わりです。

【最後に】

仏壇を拝む、というのは仏様や故人と対話するためです。また、自分を見直す機会にもなります。 つまり、故人のためや供養だけでなく、自分のもの・自分のためでもあると言えるでしょう。 毎日、拝むことを意識し、仏壇の前に座る習慣をこの機会に作ってみてはいかがでしょうか。